お月見の準備で、団子より先に迷うのがすすきです。
そもそも、なぜすすきなのか。何本いるのか。そして飾り終わったら、どうすればいいのか。
先に答えを書きます。すすきは、稲穂の代わりです。お月見の時期にはまだ稲が実っていないため、形の似たすすきを立てて実りを願ったと伝えられています。もうひとつ、切り口が鋭いことから魔除けの力があるとされ、飾ったあとは捨てずに軒先へ吊るす地域があります。本数に決まりはありません。
すすきを飾る2つの理由
1. 稲穂の代わり
お月見は、その年の実りに感謝する収穫祭としての性格を持っています。本来なら稲穂を供えたいところですが、旧暦8月15日はまだ稲刈り前です。
そこで、穂の形が稲に似たすすきを代わりに立てたと伝えられています。
2. 魔除け
もうひとつの説明が、魔除けです。
すすきの葉と茎は切り口が鋭く、そこに魔を払う力があるとされてきました。収穫したものを災いから守る意味が込められている、という説明です。
この魔除けの性格から、飾ったすすきを軒先に吊るしておくと一年間病気をしないという言い伝えが各地に残っています。飾ったあとの扱いが「捨てる」ではなく「移す」になるのは、ここが理由です。

何本飾るのか
本数に決まりはありません。ただし束ねたときの見栄えから、5本から10本程度を目安にすることが多くなっています。
稲穂に見立てるという由来からすれば、1本でも意味は成立します。数を揃えられないことを気にする必要はありません。
どこで手に入るか
河川敷などで採る場合の注意。河川敷や土手には管理者がおり、私有地や立入制限区域のこともあります。勝手に入らないこと、自治体の規則を確認することが前提です。刈るときは軍手を使ってください。すすきの葉の縁は鋭く、素手で扱うと切れます。
すすきがないときの代用
- エノコログサ(猫じゃらし)…穂の形が近い。身近で手に入りやすい
- 秋の七草…すすきは秋の七草のひとつ。ほかの萩・桔梗・撫子などを添えてもよい
- 稲穂そのもの…手に入るなら本来の姿に近い
- 枝もの・季節の草花…形にこだわらず、その季節のものを立てる
すすきは秋の七草のひとつ(尾花=おばな)です。ほかの七草と一緒に生ければ、それ自体が秋のしつらえになります。
置き方と置く場所
すすきは水揚げが良くないため、切り口を斜めに切り直してから生けると長持ちします。逆に、乾かしてドライにしてしまうのも一つの方法です。
飾ったあと、どうするか
ここが本題です。
処分することに問題はありません。供えたものを最後にどう扱うかは地域と家で違い、統一された作法があるわけではないからです。気になる場合は、塩をひとつまみ振ってから白い紙に包み、可燃ごみとして出せば十分です。
気をつけたいのは枯れたまま長く置くことです。飾りは、下げるところまでが一組と考えるほうが収まりが良くなります。
2026年の日程
十五夜と十三夜の片方しか月見をしないことを「片見月」と呼んで避ける言い伝えがあります。すすきは十三夜にも飾ります。
まとめ
- すすきは稲穂の代わり。お月見の時期はまだ稲刈り前だったため
- 切り口が鋭いことから魔除けの力があるとされる
- 本数に決まりはない。見栄えなら5〜10本、1本でも意味は成立する
- 河川敷で採るなら管理者と自治体の規則を確認し、軍手を使う
- なければエノコログサ(猫じゃらし)でも代用できる
- 飾ったあとは軒先に吊るす地域がある。処分するなら塩と白い紙で包んで可燃ごみへ
- 2026年は9月25日(金)の十五夜と、10月23日(金)の十三夜の2回
すすきは、買っても採っても、代わりの草でも構いません。その季節に生えているものを一本立てる、というのが元の形です。
よくある質問(FAQ)
Q. お月見になぜすすきを飾るのですか?
稲穂の代わりだからです。お月見はその年の実りに感謝する収穫祭としての性格を持っていますが、旧暦8月15日はまだ稲刈り前で、稲穂を供えることができませんでした。そこで穂の形が稲に似たすすきを代わりに立てたと伝えられています。もうひとつ、すすきは葉と茎の切り口が鋭いことから魔を払う力があるとされ、収穫したものを災いから守る意味も込められているという説明があります。
Q. すすきは何本飾ればいいですか?
本数に決まりはありません。束ねたときの見栄えから5本から10本程度を目安にすることが多くなっていますが、稲穂に見立てるという由来からすれば1本でも意味は成立します。1本から3本ならすっきりして小さな花瓶に合い、5本から10本なら形が整います。それ以上になると大きな花器が必要になるので、玄関など広い場所向きです。数を揃えられないことを気にする必要はありません。
Q. すすきはどこで手に入りますか?
花屋やスーパーの生花コーナーで、9月中旬から十五夜の前後にかけて並びます。団子とセットで置かれることも多いですが、売り切れることがあるので早めが確実です。河川敷や土手で採ることもできますが、そこには管理者がおり、私有地や立入制限区域のこともあります。自治体の規則を確認し、勝手に入らないことが前提です。刈るときは軍手を使ってください。すすきの葉の縁は鋭く、素手で扱うと切れます。
Q. すすきが手に入らないときは何で代用できますか?
エノコログサ、いわゆる猫じゃらしが穂の形が近く、身近で手に入りやすい代用になります。すすきは秋の七草のひとつ(尾花)なので、萩や桔梗、撫子など他の秋の七草を生けても季節のしつらえとして成立します。稲穂そのものが手に入るなら、それが本来の姿にいちばん近い形です。形にこだわらず、その季節に生えている草花を一本立てるというのが元の考え方です。
Q. 飾ったすすきは、そのあとどうすればいいですか?
地域によって扱いが違い、統一された作法はありません。魔除けの意味づけから、飾ったすすきを軒先に逆さに吊るしておくと一年間病気をしないという言い伝えが各地に残っています。畑や庭に立てて作物を守るという形も農村部にあります。現実的には、塩をひとつまみ振って白い紙に包み、可燃ごみとして処分すれば差し支えありません。神社にお焚き上げを頼む方法もありますが、受け付けているか事前に確認してください。避けたいのは枯れたまま長く置くことです。
Q. すすきはどこに置いて、どのくらいもちますか?
月が見える窓辺、縁側、玄関などに置きます。花瓶で構いませんが、すすきは背が高く倒れやすいので、口が重い器を選んでください。水を張れば数日から1週間ほどもちます。すすきは水揚げが良くないため、切り口を斜めに切り直してから生けると長持ちします。乾かしてドライフラワーにしてしまう方法もあります。猫を飼っている家では穂で遊んで倒すことがあるので、手の届かない場所に置いてください。
Q. 2026年はいつすすきを飾ればいいですか?
十五夜にあたる9月25日(金)と、十三夜にあたる10月23日(金)の2回です。十五夜と十三夜のどちらか一方しか月見をしないことを片見月と呼んで避ける言い伝えがあるため、すすきも両方の日に飾ります。1か月空くので、9月に飾ったものをそのまま使うより、十三夜には新しくする家が多くなっています。9月26日(土)の十六夜、9月27日(日)の満月まではそのまま置いておいて構いません。
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