十月の半ばを過ぎると、商店街の入口に「えびす講」の幟が立ちはじめます。

店先には鯛の絵の入った札が並び、夕方の市に人が集まる。

えびす講は、一年の商いと暮らしの無事を恵比寿さまに感謝する日として続いてきました。

この記事では、2026年のえびす講がいつなのかと、地域で日付が違う理由、お供えの作法をまとめました。

あわせて、当サイトの暦の台帳でえびす講の前後に重なる開運日を確かめ、金運を整える過ごし方も書いておきます。

この記事でわかること

結論|2026年のえびす講は10月20日(火)。月遅れの地域は11月20日(金)で、その日は一粒万倍日と重なります

関東を中心に10月20日に行う地域が多く、月遅れで11月に行う地域もあります。お参りする神社の日程を先に確かめたうえで、暦の吉日を重ねると無理なく金運の区切りが作れます。

2026年のえびす講はいつ?|10月20日(火)と11月20日(金)

えびす講の日付は、全国で一つに決まっていません。地域の習わしと、神社ごとの都合で決まります。

まず2026年の日付を、地域の型ごとに整理します。

地域の型2026年の日付特徴
10月に行う地域(関東に多い)10月20日(火)もっとも広く知られた日。年2回の地域は1月20日にも行う
月遅れで行う地域11月20日(金)旧暦の感覚を残した形。一粒万倍日と重なる
1月に行う地域(関西に多い)2027年1月10日(日)前後の十日戎西宮神社・今宮戎神社・京都ゑびす神社など

年2回の地域と、年1回の地域

1月20日と10月20日の年2回行う地域と、10月または11月の年1回だけの地域があります。どちらが正しいということはなく、土地の習わしで決まってきました。

年2回の地域では、1月を「初えびす」、秋を「えびす講」と呼び分けることがあります。

月遅れの11月20日

旧暦の10月20日に近い時期に行いたい地域では、ひと月遅らせて11月20日に行います。桐生ゑびす講(群馬)や、長野えびす講煙火大会(長野)のように、11月の行事として知られているものはこの型です。

2026年の11月20日(金)は、当サイトの台帳では一粒万倍日にあたります。この重なりは、あとの章で詳しく書きます。

1月の十日戎との関係

関西では、1月10日前後の十日戎がえびす神の大きな祭りです。西宮神社や今宮戎神社、京都ゑびす神社の「商売繁盛で笹持って来い」の掛け声で知られています。

えびす講と十日戎は同じ神様をまつる行事で、一年の始めと終わりの近くで二度まつる形だと考えると分かりやすいと思います。

えびす講とは|神無月に残る「留守神」への感謝の日

えびす講の由来は、旧暦10月の神無月と結びついて語られてきました。

神無月に出雲へ行かない神様

旧暦10月は、全国の神様が出雲に集まる月とされ、神無月と呼ばれます。その間、留守を守る神様が恵比寿さまだと伝えられてきました。

出雲へ行かずに土地を守ってくれた恵比寿さまに感謝する日が、えびす講の始まりだといわれています。神無月そのものについては、神無月の意味と出雲の神在月で別に分けています。

何を願う日か|商売繁盛・五穀豊穣・大漁

えびす講は、商売繁盛の日として知られています。ただそれだけでなく、五穀豊穣や大漁、一年の無事への感謝を祈る日でもあります。

商売をしていない方がお参りしてもかまいません。家計や仕事の一年を振り返る日として使う方も多いと思います。

各地の市|べったら市・桐生・長野

東京の日本橋では、えびす講に合わせてべったら市が開かれます。群馬の桐生ゑびす講、長野のえびす講煙火大会も、この行事から生まれた市や祭りです。

どの市も、熊手や福笹などの縁起物と屋台が並びます。

古い木の棚の上に並んだ深緑の長財布と数枚の小銭、小さなそろばん、白い皿にのせたあんころ餅。障子越しの朝の光と、奥に緑の枝を挿した花瓶

お参りとお供えの作法|一つで十分です

えびす講のお供えには、土地ごとの習わしがあります。よく語られてきたものを並べますが、全部そろえる必要はありません。

尾頭付きの魚・けんちん汁・あんころ餅

恵比寿さまは鯛を抱えた姿で描かれるので、尾頭付きの魚を供える習わしがあります。けんちん汁やあんころ餅を供える地域もあります。

家で恵比寿さまの像や札をまつっている場合は、その前に一品だけ置く形で十分だとされています。

財布・小銭・そろばんを供える地域

財布や小銭、そろばんを恵比寿さまの前に供える地域があります。一年お金を扱ってきた道具を、いったん神様の前に戻して感謝する形です。

この習わしは、金運を整える日としてえびす講を使うときの手がかりになります。財布を供えたあとに中身を整える、というのが当サイトのおすすめです。

熊手と福笹|酉の市との違い

えびす講の市では、熊手や福笹を授与するところがあります。同じ熊手でも、酉の市は11月の酉の日に大鳥神社などで開かれる市で、えびす講とは別の行事です。

両方で買う必要はありません。どちらか一つを、毎年同じ場所で求めるほうが作法に合っているとされています。

日程は神社ごとに違います

この記事の日付は地域の型ごとの目安です。同じ関東でも、19日から2日間かけて行う神社や、直近の週末に寄せる神社があります。

お参りする神社の案内を先に確かめてください。暦の吉日を重ねるのは、そのあとで十分です。

えびす講の前後に重なる開運日|台帳で確かめました

ここからは、当サイトの暦の台帳で、えびす講の前後に重なる日を確かめます。金運の日として語られてきた巳の日・己巳の日・寅の日と、一粒万倍日を中心に並べます。

開運日えびす講との関係
秋の土用の入り(10月20日・火)10月のえびす講当日。土用の期間は新しいことより、整える作業に向くとされる
己巳の日(10月22日・木)60日に一度の弁財天の縁日。えびす講の二日後
一粒万倍日と霜降(10月23日・金)小さく始めたことが増えるとされる日
一粒万倍日と牡牛座の満月(10月26日・月)満月は手放しの時期。財布の中身を整えるのに向く
巳の日(11月15日・日)月遅れのえびす講の五日前
一粒万倍日(11月19日・木)二日続きの一日目
一粒万倍日(11月20日・金)月遅れのえびす講当日と重なる
寅の日と満月(11月24日・火)出したお金が戻るとされる寅の日。満月と重なる

10月20日は秋の土用の入り|整える日として使う

2026年の10月20日(火)は、秋の土用の入りでもあります。土用の期間は、新しいことを始めるより、いまあるものを整える作業に向くとされてきました。

えびす講の日に一年の売上や家計を書き出して、感謝と一緒に振り返る。土用の入りと重なる年には、そういう使い方が合っていると思います。

10月22日の己巳の日|二日後に控える弁財天の縁日

えびす講の二日後、10月22日(木)は己巳の日です。60日に一度めぐってくる、弁財天の縁日とされる日です。

えびす講で感謝を伝え、己巳の日で財布を新しくしたり、貯金を始めたりする。二日の間をあけた分け方が、無理なく続けやすいと思います。

11月20日は一粒万倍日|月遅れの地域はここに重ねる

月遅れでえびす講を行う地域では、当日の11月20日(金)が一粒万倍日にあたります。前日の19日(木)も一粒万倍日で、二日続きます。

一粒万倍日は、小さく始めたことが増えるとされる日です。えびす講の感謝と一緒に、貯金の口座を一つ作る、財布を替えるなど、小さく始めることに向くといわれています。

金運を整える過ごし方|暦と合わせて三つだけ

何をすればいいのか気になる方もいると思います。

負担の軽い順に、三つだけ置きます。全部やらなくてかまいません。

財布の中身を出して、戻す

えびす講の日に、財布の中身をいったん全部出します。

レシートと使っていないカードを抜いて、お札の向きをそろえて戻す。それだけで十分です。

財布そのものを替えたい方は、財布を買い替える時期で、吉日の選び方を別に分けています。

一年のお金の出入りを、四行だけ書く

入ってきたもの、出ていったもの、うまくいったこと、来年やめること。この四行を書いて、恵比寿さまの前に置くか、財布の中に入れておきます。

数字は正確でなくてかまいません。感謝の形として書くものなので、思い出せる範囲で十分です。

満月と新月で見返す

お金の区切りは、月の周期と重ねて語られてきました。満月は手放しの時期、新月は始まりの時期とされています。

10月26日(月)の満月で財布を整え、11月9日(月)の新月で小さく始める。

えびす講の感謝を真ん中に置くと、暦の流れに乗りやすくなります。11月の吉日の全体は、11月の開運日カレンダーにまとめてあります。

吉日を重ねなくても、えびす講は成り立ちます

この記事では暦の重なりを書いていますが、吉日に合わせられなくても、お参りの意味が薄れるわけではありません。

行ける日に行って、感謝を伝える。それがいちばんの作法だと思います。

まとめ

2026年のえびす講は、10月20日(火)を中心に、月遅れの地域では11月20日(金)です。

神無月に留守を守る恵比寿さまへの感謝の日として、商売繁盛だけでなく、一年の無事を祈る日として続いてきました。お供えは一品で十分で、財布や小銭を供える地域もあります。

暦の上では、10月22日の己巳の日、11月19日・20日の一粒万倍日が近くにあります。感謝を先に、始めるのはそのあとで。

まずは、お参りする神社の日程を確かめてみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q. 2026年のえびす講はいつですか?

10月20日(火)に行う地域が多く、月遅れで行う地域では11月20日(金)です。1月20日と10月20日の年2回行う地域と、年1回だけの地域があります。神社ごとに日程が違うので、お参りする神社の案内を先に確かめてください。

Q. えびす講と十日戎は同じものですか?

どちらもえびす神をまつる行事ですが、時期が違います。十日戎は1月10日前後に西宮神社や今宮戎神社などで行われる行事で、えびす講は10月や11月に行われるものを指すことが多いとされています。同じ神様を、一年の始めと終わりの近くで二度まつる形です。

Q. えびす講には何を供えますか?

尾頭付きの魚、けんちん汁、あんころ餅などを供える習わしがあります。財布や小銭、そろばんを供える地域もあります。全部そろえる必要はなく、一つで十分だとされています。

Q. 2026年11月20日は一粒万倍日と重なると聞きました。本当ですか?

当サイトの台帳では、11月20日(金)は一粒万倍日です。前日の11月19日(木)も一粒万倍日で、二日続きます。月遅れのえびす講に合わせて財布を新しくする、貯金を始めるなど、小さく始めることに向くといわれています。

Q. えびす講の熊手と、酉の市の熊手は同じですか?

どちらも福をかき集める縁起物ですが、売られる場所が違います。酉の市は11月の酉の日に大鳥神社などで開かれる市で、えびす講は恵比寿をまつる講や市です。えびす講では熊手のほかに福笹を授与するところもあります。両方で買う必要はありません。

Q. 商売をしていなくても、えびす講にお参りしていいですか?

かまいません。えびす講は商売繁盛のほかに、五穀豊穣や大漁、一年の無事への感謝を祈る日とされてきました。家計や仕事の一年を振り返る日として使う方も多いと思います。

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