断られた瞬間の顔だけ、はっきり覚えている。振られる夢は、そういう残り方をする夢です。起きてから胸のあたりが重いまま、支度をしたという方も少なくありません。
夢占いでは、振られる夢を「これから振られることの予告」としては読みません。昔から逆夢のひとつとして語られてきた夢で、相手のことを大きく思っている時期ほど出てくるとされています。同じ振られる夢でも、誰に振られたのか、どんな振られ方だったのかで読み方が変わります。
この記事では、相手別と振られ方別の読み分けを整理したうえで、月の満ち欠けと合わせて記録する方法をまとめました。夢は一つでは読めない、というところから始めます。
夢に出てきた相手は、相手本人ではありません。自分の記憶が作った姿だと考えられています。そのため、この記事では「相手がいま自分をどう思っているか」については書いていません。夢から確かめる方法がないためです。
振られる夢は予告ではなく、拒まれる怖さが形になったものとして読む
夢占いでこの夢を扱うとき、最初に置かれるのがこの前提です。夢は先の出来事を見せるものではなく、いまの状態を別の場面に置き換えて見せているものだとされてきました。
振られる夢が「逆夢」といわれてきた理由
夢のなかで強く動いた感情は、起きているあいだに抑えていたものが出てきたと考えられてきました。振られる場面がつらかったということは、それだけ相手を大切に思っているということになります。
そこから、振られる夢は関係が終わる知らせではなく、大切さを確かめた夢として読まれ、逆夢と呼ばれるようになったとされています。ただし、良い夢だと言い切れるものではありません。夢とそのあとの関係を追いかけた記録がないためです。
片思いが長いときほど出やすい
告白の直前だけに見る夢ではありません。むしろ、返事をもらう場面が一度もないまま時間が過ぎている時期に見た、という話をよく聞きます。
夢占いでは、はっきりしないままの関係が長く続くと、その不確かさが夢のなかで「はっきり断られる」という形に整理されることがあるとされています。夢のほうが、待たされている状態に区切りをつけたがっている、という読み方です。関係が悪いから見た夢だと決めつけなくて大丈夫ですよ。
【相手別】振られる夢の読み分け
誰に振られたのかで、夢が映しているものが変わります。読むときは、相手の立場ではなく、その相手と自分の間にある「確かめられていないこと」に目を向けてみてください。
好きな人に振られる夢
いちばん多く聞くのがこの形です。夢占いでは、相手の気持ちを映したものとしては読みません。読むのは、待っている側の疲れのほうです。
返事をもらえない期間が長くなるほど、自分のなかで最悪の場面を先に見ておこうとする働きが出るとされています。夢のなかで断られておくことで、起きているあいだの不安がすこし軽くなることがあるようです。
恋人・配偶者に振られる夢
うまくいっている時期に見た、という話も多い夢です。夢占いでは、相手の存在が自分のなかで大きくなったときほど、失うことを想像しやすくなるとされています。
関係に問題があるから見た、と読む必要はありません。ただし、最近言えていないことが思い当たるなら、そこは夢と関係なく伝えておいてよいと思います。
元恋人に振られる夢
すでに終わった関係で、もう一度断られる夢です。夢占いでは、相手を引きずっている印としてではなく、そのときの気持ちにまだ言葉がついていない状態として読まれます。
別れの理由を自分で説明できないまま時間が過ぎていると、夢のほうが場面を作り直して、区切りをつけようとすることがあるとされています。
知らない人に振られる夢
顔の思い出せない相手に断られる夢は、恋愛の話とは限りません。仕事の場や人づきあいのなかで、断られることを先回りして避けている時期に出やすいとされています。
この場合は、恋愛の記事より、断ること・断られることそのものを扱った読み方のほうが近いかもしれません。

振られ方でも、読み方が変わる
相手が誰かと同じくらい、どう断られたかを覚えておくと読みやすくなります。言葉があったかどうか、その場で泣いたかどうかを思い出してみてください。
はっきり言葉で断られた
理由まで言われた夢は、自分のなかで答えがある程度出ている時期に出やすいとされています。夢のなかの言葉は相手の本音ではなく、自分が想像していた断り文句が形になったものとして読まれます。
起きたあとに内容を思い出せるなら、それは自分がいちばん言われたくない言葉です。そこが引っかかっている場所だと考えると、整理しやすくなりますよ。
返事をもらえないまま終わった
断られたわけではないのに終わってしまう夢もあります。夢占いでは、こちらのほうが待たされている状態を素直に映した形だとされています。
白黒がつかない場面が繰り返されるときは、関係そのものよりも、宙ぶらりんの時間の長さのほうに疲れが出ていると読まれることが多いようです。
泣いた、あるいは平気だった
声を上げて泣いた夢は、ためていた感情が外へ出た形として読まれます。起きたあとも涙が残ることがありますが、半日ほどで軽くなることが多いようです。
反対に、夢のなかで平気だった場合もあります。冷たくなったのではなく、その関係にかけていた力が少しずつ抜けている時期だとされています。どちらが良いという読み方はありません。
月の満ち欠けと合わせて記録する
夢は一回では読めません。何度か見た夢を並べて、はじめて向きが分かるとされています。そこで役に立つのが、月の満ち欠けと一緒に書き留める方法です。
月はおよそ29.5日で新月から満月をへて次の新月へ戻ります。夢を見た日がその周期のどのあたりだったかを書いておくと、気分の上下と重なっているかどうかが見えてきます。満ちていく途中と欠けていく途中では、同じ夢でも起きたときの重さが違った、という話もよく聞きます。
四行だけ書く
覚えているのは起きてから十分ほどです。細かく書こうとすると続きません。日付と月の位置と振られ方と気分、それだけにします。
ノートでなくてかまいません。スマートフォンのメモに四行、で十分です。
三回たまってから読む
一回の夢に意味を持たせすぎると、その日の気分に引きずられます。三回ぶん並べて見ると、重さが減っているのか、同じところを回っているのかが分かります。
夢を根拠に、相手へ気持ちを確かめにいくことはおすすめしません。夢占いでは、夢は自分の状態を知る手がかりであって、判断材料ではないとされています。話すのであれば、夢の話ではなく、日ごろ不安になっている場面のほうを言葉にしたほうが伝わると思います。
まとめ
振られる夢は、夢占いでは出来事の予告ではなく、拒まれることへの怖さが形になったものとして読まれてきました。好きな人か、恋人か、元恋人か、知らない人かで読み方が変わります。
逆夢という読み方は長く語られてきましたが、良い夢だと言い切ることはできません。確かめる方法がないためです。読み取れるのは、相手の気持ちではなく、いま自分がどこで待たされているかのほうです。
まずは、次に見た日の日付と、起きたときの気分だけ、四行書き留めてみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
Q. 振られる夢は正夢になりますか?
夢占いでは、振られる夢を出来事の予告としては読みません。これから起きることではなく、いま拒まれることを怖がっている気持ちがどこを向いているかを映したものとして読むのが一般的だとされています。夢の内容とそのあとの出来事が結びつくかどうかは、確かめる方法がありません。
Q. 振られる夢が逆夢だといわれるのはなぜですか?
夢のなかで強く動いた感情は、起きているあいだに抑えていたものが出てきたと考えられてきました。振られる場面がつらかったということは、それだけ相手を大切に思っているということになります。そこから逆夢と呼ばれてきましたが、良い夢だと言い切れるものではありません。
Q. 好きな人に振られる夢を見ました。脈なしということですか?
相手の気持ちを示すものとしては読みません。夢に出てきた相手は相手本人ではなく、自分の記憶が作った姿だと考えられているためです。返事をもらえない状態が続いていることに、自分のほうが疲れている時期だと読まれることが多いようです。
Q. 振られる夢を見て涙が止まりません。悪い意味ですか?
悪い知らせという読み方はありません。夢占いでは、泣く場面は抑えていた感情が外へ出た形として読まれます。ためていた量が多かったぶん、起きたあとに涙が残ることがあるとされています。半日ほどで軽くなることが多いようです。
Q. 同じ人に振られる夢を何度も見ます。なぜですか?
繰り返し見る夢は、まだ片づいていない気持ちがあることのサインとされています。相手を引きずっているというより、そのときの自分の気持ちに言葉がついていない、と読まれることのほうが多いようです。起きたときの気分を三回ぶん書き留めて、変化しているかを見てみてください。
Q. 自分から振る夢とは意味が違いますか?
夢占いでは分けて読みます。自分から振る夢は、いま我慢していることや、離れたいと思っていることがある時期に出やすいとされています。振られる側の夢は、確かめられずにいることがある時期に出やすいと読まれます。どちらも実際の行動を予告するものではないとされています。